←BACK
Field Report
3/1  渇水の解禁日!
Photo & Text by Nomura

今年の冬、記録的に雨量の少なかった四国の山。
早明浦ダム貯水率も一時は50%を切るほど…。
これほどの渇水の解禁日も珍しい。



今年の解禁日は出勤日ということもあり、1時間だけ近場の川に行くことにした。
特に入渓場所も決めず、とりあえず川に向かうことに…。

夜が明けてから到着すると少し遅かったようで、かなりの車が要所要所に止まっている。

人のいない区間を探し、入渓地点を決めた。
選んだのは、隣接する道路が大きく山側にそれる区間。
川が道から遠いため、入渓するのに少し困難な場所。さすがに車がいない…。
この河川はよく行く河川だが、この区間にはまだ入ったことがない。

先ずは、車を上流の川と道路が近くなる最終地点に止め、
入渓地点まで道路を歩いて下りていく。

一端、山側に大きく道がそれる辺りを過ぎ、少し川が近寄ってきた辺りで入渓することに。
いざ目の前に川を見ると、水の少なさで期待はできないが、
半年ぶりの渓流に思わず、笑みがこぼれた…。

早速、釣り上がっていくが、魚影は少なく活性も低いのがすぐに分かった。
予想通り釣り人の足跡は全くなく、この区間には僕が一番に入れたようだ。

水が少ないため、大きめのプールで水深が少しでもあるポイントにアマゴはいた。
20〜22cmぐらいのアマゴが、時折ルアーを追ってくるが、
フックアップするのは、すべて今月成魚放流された個体ばかり。



昨年からの年越しの個体はちらちら追ってくるが、すぐに戻っていく。
成魚放流個体にくらべ、動きが速く、警戒心が高い。

川に入ってから車まで、2/3ほど遡行した辺りで、目を疑う光景が…。

んっ?・・・・・。

10m級の巨大堰堤…。

しっ しっ 知らんかった…(汗)。



道路が大きく川から逸れる辺りで、道から全く見えなかった…。
なんでこの区間に人がいなかったのか、今分かったのである…(笑)
初めての渓ではよくあることだが、ここでは大きなアクシデント!
じっ じっ 時間がない…。

一瞬、後ろを振り返って戻ることも考えたが、車を上流に止めてきたため、
川を下って、また道を上るとなると時間的にちょっときつい…。
意を決して巨大堰堤を巻くことにする…。

こうゆう渇水時は、水深のある堰堤下のポイントは期待大!
とりあえず、堰堤まで足早に行ってみると、

コンクリ…(ー△ー;)?!!! !?
・・・・・。。。。。



ついてない時はこんなもんである…。

気をとりなおし、左岸側から巻きにかかる。
両岸はかなりの角度の絶壁だが木が多くてなんとか行けそうだ。
堰堤のコンクリートまであと2mほどのところで最後の難関。
ゴツゴツの直角岩盤。これぐらいなら上れないことはないが、少し冷静になる。
もし、あれを上って向こう側が絶壁で降りれなかったら…ロープ無しでは戻れない。
結局あきらめて一端下まで下り、少し下流側からもう一度チャレンジ!



なんとか高巻きに成功!
結局20分もかかった…(苦笑)



その後は、いいところだけ一投しながら、全速力で遡行して行く。
なんとか間に合いそうだ。

最後に、サイズは小さいが昨年からの個体と思われる
ヒレピンの綺麗なアマゴが顔を見せてくれた…。



今年は異常に暖かい四国地方。
今後の増水後に大いに期待がもてそうです。

<<<BACK

HOME

Copyright (C) 2005 Y・STYLE All right reserved